恋した道化師ノ行方

独り言と落書きを気の向くままに更新。近頃絶賛更新停滞中。

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ボカロ海外組の、BIG-ALです。

オチ放棄、キャラ崩壊/偽物あり。
文字通りのゴミです。
それでも読んで下さるという方は追記よりどうぞ。


冷蔵庫を開けると、淡い光が上半身に降り注いだ。光に慣れていない寝不足の目にしみる。目の奥がきゅんと痛くなった。
ひやりと冷たい空気が頬を、首筋をなめて滑ってゆく。ふわっと冷蔵庫内で舞いあがった白い靄は、障害物を避けながらさざ波のようなうねりを見せて薄くなり消えていく。
中に入っていたのは今夜食べたご飯の残りと、半額だったゼリーと、ずいぶんと古いマーガリンだった。
やっぱり、作ってなかった。
自分自身を咎める台詞を半分ふわふわとした心地で思い、眉間にしわを寄せる。そして緩慢とした動作でドアを閉める。ぱたん、と光が密閉された。

目当ての麦茶がなかったので、水道から直接水をひねってコップへ落とす。
なんとなく鉄の匂いがする水をごくりと大きく飲み、口をつけたまま一息置いて、もう一度ごくりごくりと飲んだ。
口を付けたコップを軽くゆすぎながら時計を垣間見ると、丑三つ時と呼ばれる時間を指している。
それに対してやはり眉間にしわを寄せた。
コップを水切りに戻し、いざ不眠のベッドへと直ろうとすると、くるりと方向転換した方向で何かにぶつかった。

アルである。
我が家(といっても小さなアパート)に少し前から居住まっているボーカロイドだ。
割と新しい型でまだ世間一般には広まっていない(緑髪に比べたら、そりゃあもう)。
長身の彼を見上げながら、私は薄い飴色の瞳が暗闇の中でもきらきらしているのを確認した。
そして、これは寝起きや日中と関係ないが、鷲色の髪の毛が一筋、ぴょんと横へ飛び出ている。


「眠れないんデスか、マスター」


低い、落ち着いた優しい声でアルは言葉を転がす。
この子は寝起きでも良い声をだすなぁ、と思う。
海の向こうの匂いのする発音は海外版ボーカロイドの宿命であり、私はこうして私にわかる言語で私に話しかけてくれるだけで満足した。
日本語はカタカナ発音でも、カタカナの部分はもれなくきちんとしたえれがんとな英語発音するのが、私は好きだった。Master、がものすごくかっこよく聞こえる。ときおりかっこいい単語を繰り返してもらったりもしていた。


「うん、でも大丈夫、もう寝るから」

「本当デス?」

「本当です」

「本当に本当デス?」


念を押しながら、アルは寝床へ向かう私の後をぴったりつけた。
本当に本当だよ、と言えば、アルはすんなりと口をつぐんだ。もう何回か言ってくるかと思ったら。
距離が遠くなった気がして振り向くと、たしかに少し間があいていた。アルは思案するようなしぐさで視線を部屋の隅にやっていた。
どうしたの。
私が問えば、アルは決意をした雰囲気で、しかし声色は優しく、言い切った。


「マスター、最近寝てないデスよね」


あれ、なんで知ってるんだろう。
という表情を私は無意識に出していたのだろう。アルは確信したように私を見据えると、ずんずんと距離を埋めて私をベッドへと追いやった。


「――俺、子守唄うたいマス」

「えっ、いいいいいよ! 夜も遅いし! アルも寝なくちゃ、明日元気に歌えなくなっちゃうよ」

「俺が元気でも、マスターが元気じゃなきゃ意味がないじゃないデスカ」


アルは不意に切ない顔をしてみせた。このやろうっ、そんな顔をされたら、きゅんとしてしまうじゃないか!
掛け布団を持ち上げて早く横になれと促がすアルのままに、私は横になり、首元まで布団をかけて頂いた。
アルがベッドの横にひざまずき、一日中付けているヘッドホンに手をやるとシュィインと小さな音がして何かが働きはじめる。
私、"子"じゃないし。子守唄効かないかもよ。
そんな、抵抗だか何だかわからない文句をいう私に、アルは微笑んで見せる。


「マスターが寝たら、俺もすぐに寝まスから」


その笑顔が暗闇でパァァッと輝くようにまぶしく、私はもう夢を見ているんじゃないかと思った。
そして彼はゆったりと間を取り、しかし私を待たせることはなく、音を紡ぎ出した。
低い、落ち着いた優しい音。
私はしばらく音を聴きながら、目をつむって唄をうたう彼に目を奪われていた。薄暗闇で見る彼は、歌姫、ではないけどそれに匹敵するほど美しい。
熱心に見詰めていた、それでも次第にまぶたが重くなってくる。

アルは良い子だね。
間際にそう呟くと、アルはぱちりと目を開けて照れたように笑って。


僕は歌う、愛しい君への子守唄。




書いちゃった。
ボカロ擬人化(?)ってわからない!つい細かいところを気にしてしまう!
あと、もしかしたら、で良いんだけど……
BIG-AL夢を初めて書いた人が私だったらちょっと嬉しいな。(たとえ偽物でも!)

同士求みます。もしよろしければ声を掛けてやってくださいお願いします^^
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