恋した道化師ノ行方

独り言と落書きを気の向くままに更新。近頃絶賛更新停滞中。

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ジョジョ三部で花京院。

オチ放棄、キャラ崩壊/偽物です。
文字通りのゴミです。
それでも読んで下さるという方は追記よりどうぞ。

信号を待つ。
なんてことない学校帰りの通学路、
いつもと変わりない時刻、
夕暮れが終わり、色を濃くする夜闇が自分を包む。
帰宅時間でもあるせいか、この時間、この十字路の車通りは激しかった。
ひゅんひゅん通り過ぎる車を見送りながら、ここに手を出したらどうなるのだろう、なんて多少グロテスクなことを考えていた。

それは一瞬の出来事だった。

私は突然、どん、と後ろから押された。
千鳥足の酔っ払いが背後で下品な会話を交わしていたのは遠くに聞いていたが、まさか。
反射的に身体を強張らせたが、そんなことで押された勢いが衰えるわけがなかった。
バランスを取るために出た右足の着地点は間違いなく歩道から飛び出した場所にあった。
眩しい閃光が目を射す。何か大型車のヘッドライトに違いない。
息が止まった。
耳鳴りがする。
押し出された反動で未だ前のめりになっている身体は、歩道へ身を寄せようと思考する頭には付いてこなかった。
苛立つほどにゆっくりと、迫ってくる大型車に恐怖した。

ぶつかる、と。
覚悟して目を瞑った瞬間、何かがぐるり、と私の腕に巻きついた。

それが何だか確認することはできなかったが、それが私を助けようとする意志を持っていることはわかった。
あまりにも強く、強く腕を引かれた。
足が浮いた心地さえした。
きっと、いろんな方向を向いたであろう力が作用して私は後ろ向きになり、誰か引っ張ってくれた人の方へ飛び込んだ。

やっと一呼吸、
それと同時に耳にも周囲の騒音が入ってきた。
けたたましいクラクションの名残が耳の奥で響いている。
助かったのだと安堵すると、走ったわけでもないのに荒い息が咽喉から漏れた。
指先がしびれたようにどくどくと脈打っているのがわかった。
助かった。

あぁこれ、うちの制服だ、と頬を張り付けている命の恩人の服の布地色を見て思った。
その人の息も荒く、今にも呼吸困難を起こしてしまいそうだと思った。
女の私には馴染みのないぺたんとした胸板が力強く上下するのを間近で感じた。
ごくりと唾を飲み込む音がやけに現実的に聞こえた。
その人は私を抱き留めたまま身体を半分ひねった。

「気を付けてください」

ひい、と酔いの醒めたらしいおじさんたちがばたばたと駆けていく。
低く耳に触ったその声には聞き覚えがあるような気がして、私は上を向いた。
ふわふわした茶色い髪がおでこに触れる。
それは花京院くんだった。
イケメンで通っている表面穏やかな彼らしくなく、目がつり上がり眉間にしわを寄せてはいたが、確かに彼だった。
日に一度は、意識的にであれ無意識的にであれ見ているのだから間違いはないだろう。
怖い顔をした花京院くんは逃げて行ったおじさん達の背中を睨んでいた。
そんな怖い顔さえ、凛々しいと形容できるのは花京院くんだからなのだろう。



「大丈夫かい?」

胸板から引きはがされた私に向けられたのはさっきの怖い顔からは想像もできない、柔らかい表情だった。
肩に置かれた手はほんわりと熱を持って中へ中へと浸透してくる。
私はそちらにばかり気を取られてしまい、うまく言葉を紡げなかったので首を縦に振ることで代弁した。
花京院くんは優雅に笑って、よかった、とささやいた。



設定:
ヒロインと花京院はクラスメイト。ただし言葉を交わしたことはほとんど無い。
花京院が承太郎の学校へ転校する前のはなし。

正直、"ぺたんとした胸板"って表現を使いたかっただけという気持ちもね、
ありましたけれども。
もうっ少しでもマシにならねーかな地の文。
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