恋した道化師ノ行方

独り言と落書きを気の向くままに更新。近頃絶賛更新停滞中。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |


「ねぇ、サニー」

「はい、なんですか」


サニーのはっきりとした聞き取りやすい声が耳に届く。
あたしは読んでいた新聞をテーブルの上に置いて、そばに立つサニーを見上げた。
じっとあたしの言葉を待つサニー。
だいたい、次の質問の答えは予想できた。
だけど、あたしは訊ねた。


「あたしのこと、好き?」

「はい、好きです」


さらりと、返ってきた言葉は、やはり予想通りのものだった。
何でもないように――ただ、真実なのだろう――そう告げる。
あたしにはそれが面白くない。

例えば、キスしよう、とそう言ったところで、それはあたしからサニーへの命令になってしまう。
サニーは何の戸惑いもなくキスしてくれるだろう。
いや、したことはないが、きっとしてくれるはず。
それが気に入らない。

あたしが欲しいのは、サニーの、サニー自身の、愛の証というか、そんなのだった。
言葉なり行動なりが、欲しかった。
うーん、と一人唸っていると、サニーが物言いたげな視線を向けていることに気付く。


「ひとつ、いいですか」

「なに?」

「ユメは? ユメは私が好きですか?」

「 ……うん、スキ」

「そうですか。よかった。嬉しいです、ユメ」


本当に嬉しそうに目を細めて笑うサニーは素直で、
どう見ても恋と名付けられたシステムに踊らされているようには見えない。
サニーはあたしが好きだ。
あたしもサニーが好きだ。

でも、そこにロマンはあるのか、否か?

確信的な愛があるとして、そこに…人間のような、駆け引きや情熱はあるのだろうか?
サニーはあたしをどのように感じているのだろうか?
異種である以上、完全には理解し合えないわだかまりが溶けない。




「……じゃあ、さ」

「はい」

「どれくらい?」


そう問う。
すると、サニーは珍しく"考えた"。
普段、あたしには理解できないような複雑な構造でできている脳が、光の速さで回答をはじき出す。
それが、首をかしげ、少々時間をかけて回答した。


「言葉では、言い表せないくらい、です。
強いて言うなら、ユメのためなら何でもできます。
ただし、私ができる限界まで、ですが」


それは、妙にひっかかった言い方だった。
サニーにしては抽象的で、まるで、ボケがツッコミを待っているかのような。
相変わらず微笑みをたたえているサニーに、あたしは問う。


「たとえば?」



ここでサニーが自分のボディを解体し始めたりしていたら、
あたしは今日のところは諦めてハグなんかしつつ帰ろうと思っていた。
が。

予想外なことに…いや、逆に想定通りに、
サニーはソファに座るあたしの足の間に割って入った。
あまりにもスムーズで自然な動きだったため、そこで一呼吸あるまでその状況がどういう状況だか、気付けなかった。
これが映画なら、間違いなくラブシーンが始まるところだ。
あたしと、サニーの、……まさか?



「は、っ……」

「行動でなら、出来る限りの表現はできると思うのですが、
それにはユメの同意が必要かと」

「さ、サニー」

「よろしいですか?」


ずい、と近づく顔。
サニーの青い瞳が嫌でも目に映った。
拒絶されるかもしれない、という不安があるのだろうか。
あたしを覗き込む瞳が揺れていた。

ここで拒絶するバカがどこにいるというのだろうか。
でも、いざとなると喉がからからで"YES"の言葉一つもでてこないのも事実で、
だんだん、時間と共に後悔の色まで含んでいくサニーに、
あたしは目をつぶって、ひとつ、うなずいた。



待つ間もなく、奪われる唇。


優しく、憶病で、何のひねりもない、子どもみたいなキス。
それがサニーらしくて、あたしの強張っていた身体の力が抜けた。
陶器のようなつるっとした唇があたしの唇をついばみ、

それから、離れた。


ちゅ、と濡れた音があたしの耳を刺激し、くすぐったかった。
物足りなさは感じない。
むしろ、十分すぎるくらいだ。
あとからあとから頬が熱くなっていく。

いま、なにした?
信じられない、
あたしは薄く目を開いて目の前のサニーを見留めた。



「ぁ……嫌、でしたか?」


やはり不安げに、うやうやしくそう漏らすサニー。
あたしはそれが愛しくて、たまらなかった。

首をぶんぶん横に振りながら、衝動的にサニーに抱きつく。
もちろん、重要神経が集まるデリケートな首の部分には触れぬよう、気遣いながら。
サニーは突然の衝撃に驚きながらも、きちんと抱き返してくれた。

サニーはあたしの耳元で、静かに、でもいつものようなはっきりした声で、言った。



「ユメがご不満に思っていることは、理解しているつもりです。
私にはこれくらいしかできませんが……それでも、」



好きでいてくれますか。






(その答えは、無論、)





↓あとがき
アイ、ロボットより。サニーです。

は、はじかしー…。
異種間愛に避けて通れない道。それはエロ(どーん
TFでやるつもりだったんですが、TFには合うキャラがいませんでした。
彼らは何とかやってくれそうです。質量変換装置とか、ご都合で。


そもそもサニー夢を描こうと決心できたのは、文月千比呂様のサイトでサニー夢を見かけたからです。
万年マイナーだった私…あの感動と興奮は忘れませんっ。

というわけでこの夢を、勝手ながら文月様に捧げます。
未熟な作品で恥ずかしいですが、受け取ってやって下さい。

――文月様、愛してます(言っちゃった


で、では!
スポンサーサイト

あぁもう本当にっ!
どう言っていいかわかりませんがもぅ胸のドキドキが止まりません!!

読んでる途中も読み終わった今もバックバクいってますっ!


サイトの書き込みをして下さったのを見てから早速土足でお邪魔しました。素敵すぎる小説に私なんかの駄作をお見せしてしまったのが恥ずかしくて恥ずかしくてっ…!
もう本当に本当にありがとうございます!


小説、ありがたく強奪させて頂きます!もしよろしければサイトに飾らせて頂きたいのですがよろしいでしょうか…?
是非この美作を私のサイトに来て下さってる方々にも見て頂きたいです!(なかなか無いジャンルなので;)


何度言っても足りない位ですが本っ当にありがとうございました!

夜分に長文、乱文大変失礼致しました。



花恋様、私も…愛してます!!!(キャッ)

2009.05.04 23:28 URL | 文月千比呂 #- [ 編集 ]

文月様に、無事夢小説をもらっていただくことができました!
ありがとうございました!!

今後もよろしくお願いします!


文月様、そしてサニー、
愛してます!!!

2009.05.06 14:40 URL | 神崎(管理人) #- [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://silverdream966.blog105.fc2.com/tb.php/103-cf1deb50

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。