恋した道化師ノ行方

独り言と落書きを気の向くままに更新。近頃絶賛更新停滞中。

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どういうわけか。
わたしはどこぞの萌えキャラのようになっていた。


そしてここはどこ。


一応東京の端っことはいえ、都会っ子なわたしには
こんな暗い森に覚えがあるはずがなかった。
一言でいえば、怖い。
カラスとか、ふくろうとか、気の枝に止まっている奴らがジトリと私を観察している。
怖い。

どこかに拉致られたのだとしたら、こんな森の中に放置されているわけがない。
手が縛られてるとか、ベッドに張り付けられてるとか、そんなになってるはずだ。
…これが噂の放置プレイ? いやいや。

一番の謎は、いまお尻から生えているふさふさの尻尾だった。
萌え系というか…普通耳がつくだろうに。尻尾か。
ふさふさのそれは猫というよりか、犬というよりか、狐だった。

なぜに、きつね。
腹黒いかな、わたし。
そんなことないと思うような思わないような。


とにかく、この暗い森から脱出したい。
さっきから背筋がぞくぞくして止まらないのだ。
まるで妖怪でも出てきそうな……



「なんだお前ェ?
みかけない妖怪だな」

「ひっ、」

「あっ、逃げんな! 待……」


べしゃっ。

…転んだ。
格好悪い、わたし。
痛いし。
あ、溜息つかれた、いま。
ちょっとドキドキしてる。
そんな、こんな状況でいきなり後ろから話かけられたら逃げるに決まってる。
しかも、何て言った、妖怪?


「おいおい、大丈夫かぁ?」


ケラケラ、ちょっと困ったように笑いつつ手を差し出してくれたその人。
悪い人じゃなさそうだ。
慌てて逃げようとした自分が馬鹿みたいだ。
わたしは擦りむいた傷がピリピリ痛む腕をのばして、その手を取った。
立ち上がらせてもらい、適当に制服についた砂を払った。


「あの、」

「ん?」


…この人、わたしみたいに意味もわからずこの森に放置されている人ではなさそうだ。
ちょっと(いや、かなり)不潔そうだけど、今のところこの人以外に人影は見えない。
この人を逃したら、次誰に会えるか、いや、誰かに会えるという保証はない。
よって、この人に頼る他ない!!


「ここっ、どこですか?
ここここの尻尾、なんで生えたんですか?」

「は?」


じり、と詰め寄ると、その人は半分焦った顔をして後ずさった。
引いてる。。


「あ、あの、わたし、怪しい者じゃなくて… ただの女子高生なんです!
気がついたらここにいて、その、尻尾が生えてたんです!」

「……つまりニンゲンなのか?」

「はい、人間です」


それを聞くとその人は、ふむとあごに手をあてて何やら考えはじめた。
人間なのか、なんて変なことを聞く人だ。
まぁたしかに、尻尾の生えた人間なんていないだろうけれど…。
そういやこの人、ひげが長いや。
ピンと伸びた四本のひげが、少々人間離れしているような。



「よし、わかった。このビビビのねずみ男様に任せな!」

「え、なに」

「ねずみ男様!」

「それ、名前ですか」

「おうよ! 俺様の名前さ」


様、付け。
こういうのってロクな奴いないんだよね、と心の中で思いつつ、
やはり今頼れるのはこのちょっと(本音では、かなり)不潔な人しかいないので。


「じゃぁ、よろしくおねがいします…」

「よーし、そうと決まれば情報収集だ」

「へ?」

「情・報・収・集。妖怪退治の基本だろーが」

「よ、よーかい…」


まさかね、はは。
わたし、頭打ったのかしら。
そんな非科学的な用語すら、自分に生えている尻尾を見ると飲み込めてしまう。
実は病院のベッドで横になってるとか、そういうオチならいいんだけれど。




「おっといけねェ、忘れるとこだった。
お前ェ、名前は」

「あ、ユメです。雨月ユメ」

「ユメちゃんかぁ。
なーに、尻尾くらいすぐ取れるって! 心配しなさんな!」



そう言って背中をバンバン叩いてくるねずみ男様。
フレンドリーだ、ちょっと好感。
ただ、ちょっと(しつこいようだが、かなり)不潔なのが重大な欠点らしい。


わたしはもう一度制服についた砂を落とし、ねずみ男様に付いていった。







↓あとがき
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お久しぶりですこんにちは、更新停滞野郎の神崎です。

違うのよ、これには深ーいわけがあるのよ。
韓国からきた伯母がパソコンとテレビを占領してるとか
そのせいで欲求不満で部屋に閉じこもってるとか
こっちもツライ想いしてるのよ…!!!!!

やっとパソコンが使えた今日。
奴らは二月下旬までいるそうなので、それまでよろしい更新はできそうにありません。

あ、でも、ラディの連載はちょっとずつやって生きたいと思ってる!
夜露死苦!


…あ、そうそう。
ヤンキー漫画"湘南純愛組"にハマった。
鬼塚英吉、かっけぇ。男の勲章だぜ。バリバリ。←
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